汎用研究ツール群

私的メモ. 普段メインで使っている PC は Mac. 特別な設定をしなくてもあらゆる方面にいい感じに使えるのが大事. 開発系 (tmux とか Docker, etc) は挙げていくときりがないので省略. たぶん随時更新予定. 他にも便利なものあれば教えて下さい. 基本 spacemacs メインエディタ. Visual Studio Code spacemacs の設定いじって壊したとき or Remote SSH したいとき. GitHub いわずもがな. GitLab も悪くなかった. Spark メーラー. Thunderbird 息してる? Slack チャット. Teams は辛い. Dropbox バックアップ, 資料の共有, etc. Evernote とにかく色々突っ込む. 論文もここ. 文献管理は無理ゲーなのでしなくなった. 論文書けばいいだけだよ. Penultimate iPad, 手書き研究ノート. Evernote から検索可. GoodNotes iPad, 論文読む, 添削, 査読するとき. 論文執筆 Overleaf 共同で論文執筆するとき. IEEE の会員なら色々と特典がつく. 便利だけど基本はローカルで書きたい. Skim LaTex 文書のライブプレビュー. Grammarly 文法チェック. the が多くなる....

January 1, 2021 · Keisuke Okumura

ICAPS-20 Summer School on Automated Planning & Schedulingに参加してきました

AIプランニングやオートメーションのトピックを扱う ICAPS (International Conference on Automated Planning and Scheduling)という国際会議に付設のサマースクールに参加してきたので, その備忘録を残しておきます. ICAPS Online Summer School on Automated Planning & Scheduling 毎年開催されているわけではないのですが, 今年は COVID-19 の影響を受けて 10月12日-16日の5日間, UTC時間でのオンライン開催でした. 主な参加者層は各国のプランニングを学んでいる博士課程の学生ですが, ポスドクや企業で働いている方も参加されており, 登録者数は 100 人ちょっと. zoom でのライブ参加は 50-70 人くらい, 時差を考慮して YouTube にもレクチャーの内容はアップされています. 日本からの参加および日本人は僕だけでした. 第一線の研究者陣からの講義が刺激的であることは言うまでもなく, 非常にエキサイティングな機会でした! 心残りとしては, オフラインであればコネクションを作るのに良い場だったとは思うのですが… それはしょうがない. (参加してた感を出す写真がないので, 代わりにエクササイズで使った Tiago くん載っけておくね… こいつグラスピング全然成功しないんだ…) 以下, 将来の誰かのためにディーテール. プランニング…??? となる人は Wikipedia に簡潔に記されているのでそっち読んで. LaValle の “Planning” とは関連性はあるが違う. 動機・どうやって知ったか? 大学の先輩が 機械学習のサマースクールに参加していたとのことを聞いて, 自分の研究内容にマッチしたものがないかなーと探し始めたのがきっかけ. 以前, 脳科学若手の会主催の春合宿に参加させていただいた良い経験もあって (AlexNet のデコーディングとかやってましたね), もしあるのであれば機会を逃したくはなかったです. ICAPS のサマースクールは, 人伝ではなく, カンファレンスのサイトを漁っていたら見つけました....

October 17, 2020 · Keisuke Okumura

Someone vol.51 にインタビュー記事が掲載されました

昔インターンをしていたリバネスさんの取材受けまして, someoneという中高生向けの科学冊子にインタビュー記事が掲載されました!! 手に取れる冊子に載ると嬉しいものですね!自分がライターだったこともあるので不思議な気分. キャリアのお話がメインですが, 大学入った当初は博士課程まで来るとは思ってなかったね笑. こちらからも一応読めるみたい.「研究者に会いに行こう」のコーナーとか面白いので, 覗いてみてくださいな. (後ろにたくさんの人がいることを知っていますが, 代表して)機会をくださった江川くん, 取材してくださった山本さん, 良い経験でした, 感謝ですm(_ _)m

June 9, 2020 · Keisuke Okumura
ビール制作@2月

修士2年の備忘録, 23歳だったとき

誕生日を区切りとして, 研究生活を中心に一年を振り返るシリーズ. 過去編: 修士1年の備忘録, 22歳だったとき 2月 修士の構想発表があり, 今までの研究をいったんまとめる. マルチエージェント経路計画のfancyなアプリケーションが欲しいとボヤいてたら, 先生から寿司を回せばいいのではとのコメントをいただき, 一日を潰して実装. 公的な場でも多用する鉄板ネタとなる. IJCAI-19に論文をサブミットすべく(PIBT), 比較手法の実装, 追加実験など, 論文の完成度を高める作業に没頭する日々. 理論も実験結果も文句ない強力な内容に仕上がる. 博士課程進学に向けて外部アピールのためにポートフォリオを作成しておく. 先輩方の卒業祝いのために研究室メンバーでビール30L作りに行ってた. 拭い去れぬ闇鍋感. 3月 ホワイトボードと毎日にらめっこして, チョコとコーヒーを大量に消費しながら, 先に開発したアルゴリズムの一般化に取り組む(winPIBT). 時間と空間がこんがらがる, 我ながら随分複雑なことをやっていたと思う. 来年以降の資金をなんとかすべく, 吉田育英会のドクター21に申し込む. 今思うと拙い内容だった. 自己身体認知の研究でNを増やした内容をジャーナルに投げておく. 所属研究室の1期生である先輩方が卒業していった. 寂しくなるね. 4月 吉田の学内選考(2名)は通る. 教授陣3名による審査だそうで. 講義シーズンが始まり, 統計力学をがっつり学ぶ. 先生の教え方好き. 同期たちと企てて分散アルゴリズムの裏輪行を始める. 通称Tel本, 内容が重い. 表輪講はメカニズムデザインでした. 同期・後輩を巻き込んで, 先生方も説得して, インフラを創るんだ!と夢見て, マルチロボットシステムの共同研究(AFADA)を開始する. 自分を代表するワークの一つになりそう. 一般化を図っていたアルゴリズムは見通しが立ち, 早速論文を書き始める. IJCAI-19のレビューではポジティブな反応をもらい, アクセプトをもぎとるべく慎重なリバッタルを書く. 先生の部屋で5時間引き篭もりながら一緒に書いてた. 一生頭が上がらない. 学振DC1の申請もボチボチ用意を始める. 自己アピールが事故アピールと化す. レビューしてくれた人たちに感謝. 熊野古道・高野山に修行しにいっているんですが, いつ時間あったんだろう. 宿坊は良き. 5月 GWは物理のレポート, 学振書類, 論文執筆に追われて吹き飛んだ. 気晴らしに自作キーボードを作成, その後の相棒となる. 泥団子も作成, その後の飾りとなる. IJCAI-19はminor revisionでアクセプト. 非常に良い成果. リバイズを頑張りつつ, 少し肩の荷が降りた....

January 30, 2020 · Keisuke Okumura

IJCAI-19@マカオで発表してきました

IJCAI-19@マカオに参加してメイントラックで発表してきました!!人工知能の国際会議です. 以下つらつらと日記. 4日間の本会議に加えて3日間のチュートリアル/ワークショップがあり, 登録者数3000オーバー, 採択件数は850(うち日本は18件, 採択率17.8%)と, とても巨大なカンファでスケールにびっくりです. 機械学習の話も当然多いのですが, Classical AI(とopeningで言われた)エージェント系の話もたくさんあって, 興味ある分野を横断的に聴けたのは収穫ですね. 特にAlgorithmic Game Theoryの話は好み. 専門的にも今取り組んでいるMulti-agent Path Findingという問題のワークショップがあり, 他の研究者の方々と顔見知り程度にはなったと思うので, 今後も引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m状態にはなれたかな. やっぱり専門でやってる人とのお話はとても楽しい. インターン時のメンターさんにもお会いして研究報告できて何よりです. メイントラックでの口頭発表は無事に終え(たはず?), ポスターではわちゃわちゃ盛り上がって(ポスターの方が楽しいと常々思う), 発表後に連絡くれた教授がいらっしゃって12月くらいに会うことになったり, 反響もなかなか大きかったです. 研究は勝手に進めますが(もちろん共著の方々と!)然るべき場所で発表して宣伝することも大切なんだなぁと実感しました. (写真は田村先生が撮ってくれた) 会場はベネチアン・マカオというリゾート地のど真ん中のホテルだったので周辺に安宿がなく, 会場の道路向かいのめちゃくちゃいいホテルに1週間も滞在してしまいました. 生涯で何回こんなところ泊まれるんだろ… 根が貧乏なので毎朝31Fの部屋から見れる景色は何とも言えぬ罪悪感がありましたね‪w 毎朝ビュッフェだったのでたぶん体重増えた. カジノが24時間オープンしていたので朝の感覚について何かが狂いました, たぶん. 今後リゾート地には3日もいれば充分かな… 一方, 下町マカオはサイバーパンクチックで好みのどんぴしゃり. あんまり出歩きたくないヌメっとした暑さを我慢しつつ, ブラブラ散策してました. 有名どこはほぼ全部抑えたと思います. 脚が頑丈な人であればマカオ半島の方は徒歩で回れるんじゃないかな(無責任). 研究の方向性ですが, 分野的には(今の時勢でこの言葉使いたくないんだけど)人工知能, 特にマルチエージェントを扱ってる系を手広く研究していこうと考えています. 難しいチャレンジが続く予定ですが, 良い研究をして定期的に本会議に採択されるようになるといいな. 特にIJCAI-20は横浜でやるので, 是非とも!って感じです. 今後の活躍にご期待ください…

August 18, 2019 · Keisuke Okumura
タリンにて. 冬のヨーロッパは寒い.

修士1年の備忘録, 22歳だったとき

昨日で23歳になったみたいです. というわけで22歳からの振り返り. 義務のような趣味のようなエッセイです. 2月 卒論提出は早々に終えていたので, 全く違う研究を. 空間の協調探索をマルチエージェントでやらせるためにはどうすれば効率がいいだろうか, という問題に取り組んでいました. 情報の取得と共有の間のスピードのトレードオフに興味があったんだよね. 中旬に学会用の原稿を提出し終えて(実装辛かった), ヨーロッパへ10日間ほど旅行に. 冬に雪国に行くのはマヌケでしたね. 観察力のトレーニングも兼ねて写真とFB投稿頑張ってたらそれなりに旅行記っぽいものができてた笑. 3月 帰ってきた翌日に学会で北海道へ. 最優秀講演賞なるものをいただけて励みになりました. 北海道な方々ひたすら愉快だった. 翌日山形でスケジュール辛かったけど. あとは脳科学若手の会のワークショップに参加してたり. AlexNetを仮想脳としてリバースハックしてたんですけど, 「こんなことやったことがないから分からない」的な発言に対して, だから考えるんだよ!と強く反感をもったことはよく覚えてます. 良い経験でした. 月末は大学やリバネスの卒業式があったりしましたが, MAKERS U18のメンターをやっていたことは書いておくべきかな. メンバーに対して5日間ずっと「できるよ」って言えてたんですけど, 最後の最後に断言できなかったことが悔しかったし情けなかった. あんな思いはもうしたくない. ヨーロッパから直で北海道だったはずがロストバゲージしたので手荷物のみで学会に参戦した. 4月 研究室の同期と授業何とろうかって話をしていて「面白いのとりたいな」ってボヤいてたら, 副専門は?という提案がなされて, その日中に担当教員に連絡を. 物理を始めました. お陰様で日々ヒィヒィしている大学院生活を送るハメに(人より取得予定単位数が遥かに多い). 5月末まで学部生に混じって電磁気を中心的にやっていたんですけど, なんとかゲージ変換までは辿り着き, ベクトル解析とかちょっとは使えるようになって良かったです. ブランク大きすぎて辛かった. 生活リズムは学部の頃と特に変わってないと思う. 研究会にお呼ばれされて会津行ったりしてた. 5月 GWはひたすら論文執筆. 卒論の内容(複数エージェントの経路計画)を補足してDARSという分散ロボットの国際会議に投げる. あんまり良い論文ではなかったと思うんだけど, 先生曰くボーダーくらいらしいのでおおらかな気持ちで待つ. 前々からやっていたVR使った自己身体認知の話もいったん論文にまとめてジャーナルに投げる. 分野違うと書き方違いすぎて頭が混乱してた. サイエンスの方が書きにくいですね… Twitterでの会話がきっかけで学科の友人と量子情報の勉強会とかもやってました. 6月 機械学習の講義が面白すぎて面白かった. どの授業も毎日のようにレポートを振らせてくるので, 二歩進んで三歩戻る日々. アレ大学院ってこんなに忙しいのか?中旬はIMRF@トロントという多感覚統合の国際会議でポスター発表. 喉が枯れた. 帰ってきたらアホみたいにレポートの山ができてました. もう一つ, iCASTというソフトコンピューティングの国際会議に2月やっていた研究を発展させて投げる. さすがに疲れたのは覚えてる. トロントの6月は最高だった. 7月 IMRFの基調講演のベイジアンの話が面白かったので, そこら辺をサーベイしてたような. 授業は相変わらず忙しいんだけど, 4~6月に比べたら割と暇だったような. 8月 DARSはweakly acceptedでリジェクトをくらい(この表現よくない笑), iCASTは通る....

January 30, 2019 · Keisuke Okumura

IMRF-18@トロントで発表してきました

IMRF (International Multisensory Research Forum) という多感覚統合(Multimodal Integration)の国際学会でトロントに行ってきました! トロントは新宿の高層街をのっぺり広げたような大都会でビルそれぞれの形が個性的. 上を見上げながら歩いていると面白いかな. 残念ながらナイアガラの滝まで足を伸ばす時間はとれませんでしたが, 最終日に名物のロブスターにガッツリ喰らいつけたので満足です. Airbnbの安宿に泊まっていたおかげで上階の人間が歩くたびにが部屋がキィキィ軋む体験を得ました. 猫がベッドに居座って追い出すのが大変だったりとかありましたが, 快適には過ごせた気がする. 学会の概要をかいつまむと, ヒトは視覚とか聴覚などの異なる種類の感覚を統合して現実を認識しています. かき氷のシロップは見た目だけだ的な話がありますが, まあそんなイメージ. 情報を「統合」するというのは脳内で行われる情報処理の本質的なことであり, 意識のサイエンスに繋がってるんだ的なモチベーションの人たちがたくさんいたりします. 疲れててあまり話を覚えてないけど, イグ・ノーベル賞をとったりしているCharles Spenceが風味の話でOpening Keynote Lectureをやってました. 個人的にはClosingでLadan Shamsが講演してたBayesian causal inferenceが面白かった. トロント大のVR施設とかも見学できたし(お金のパワーを感じた, Winter Labがツボ), 何人かとは顔見知りになったし, 今後研究をどの方向に進めるかヒントをたくさん拾って帰ってきました. 選択肢が本当に沢山あって大変なんだけどね. 発表はポスターでしたが, 隣の人が「人気だね」って言ってくれる程度には賑わってくれて何より. 実際声が枯れかけた. (写真は隣の人が撮ってくれた) モチベーションもたくさん貰えました. 何やってるのか気になる人は実験参加者として東工大に来てくださるといいかな笑.

June 20, 2018 · Keisuke Okumura