奥村は 2025年4月末までイギリス・ケンブリッジにいるので, 当面はリモートでの共同研究になりますが, 全面的にサポートします.


産総研・人工知能研究センターリサーチアシスタント(RA) として 以下の挑戦的な研究課題に取り組んでくださる大学院生を通年で募集します. 研究成果は学位論文に活用可能です.

募集トピック

A. データ駆動型マルチエージェント経路計画

国内企業との共同研究です.

近年, 物流システムを対象として, ロボット群を用いたオートメーションが注目されています. 高効率なシステムを構築するためには, 複数エージェントに衝突のない経路を割当てる マルチエージェント経路計画 を解く必要があり, ここ数年で大規模システムにデプロイが見込める実用的手法が出現しています. 本テーマでは, 既存アルゴリズムに 機械学習 を組込んで, 様々な場面で使える 汎用的な経路計画技術の確立 を目指します.

必須スキル

  • Python / C++ の利用経験
  • 深層学習に関する知識

歓迎スキル・経験

  • 国内会議での研究発表経験.
  • 探索アルゴリズムに関する知識.
  • Git/GitHub, Docker 等を利用した開発経験.
  • 国際学会・論文誌発表経験. 以下, 具体例です.
    • 人工知能系: AAAI, IJCAI, AAMAS, ICAPS, SoCS, AIJ, JAIR, JAAMAS
    • ロボティクス系: ICRA, IROS, RSS, CoRL, L4DC, DARS, MRS, T-RO, IJRR, RA-L
    • 上記カンファレンスに付設のワークショップなど

B. マルチエージェント経路計画の応用研究

データ駆動型に限定されずマルチエージェント経路計画 (MAPF) の周辺技術を研究します. 特に, タスク割当てを含む経路計画とライフロング MAPF の大規模化を目指します.

必須スキル, 歓迎スキル

トピック A と同様ですが, 機械学習に関する知識はあまり必要ありません.

C. ロボット群プラットフォームの開発と実証

研究プラットフォームの開発をしていただきます. 小型地上ロボット群や小型ドローン群の安定したプラットフォームを確立し, アルゴリズムの実証実験を行なうことが目的です.

必須スキル

  • ハードウェア開発 (奥村は知識がほぼないです)

D. 大規模・小型実ロボット群の制御

フォーマルな RA 募集ではないですが, 興味がある人は連絡をください. 何かできそうか取り計らいます. 古典的なプランニング・制御の話から, 機械学習による協調行動の自動デザインまで, 幅広く研究対象とします.

諸条件

  • 対象: 学生 (修士課程, 博士課程). 指導教員と事前に相談してください. 学士課程の方もテクニカルスタッフとして受入れ可能です.
  • 場所: 産総研つくばセンター / 臨海副都心センター (臨海メインで想定)
  • 給与:
    • 修士: 時給 1700円 (月4~14日, 7日勤務が標準)
    • 博士: 時給 2100円 (月10~14日, 14日勤務が標準)
    • 学士 (テクニカルスタッフ) : 時給 1500円 (月4~14日, 7日勤務が標準)
  • 勤務時間: 9:00-17:45 (つくば) または 9:30-18:15 (臨海)
  • 期間: 3ヶ月からを想定しています. 開始・終了日は調整可能です.
  • 研究待遇: ノートパソコン貸与. 計算資源については GPU 搭載デスクトップや必要に応じて ABCI が利用可. 国際学会出張など, その他研究活動に必要な支出をサポート.
  • 参考: 産総研: リサーチアシスタント制度 をご確認ください.

その他

  • わからないことがあればメールで連絡ください. ただし奥村もよく分からないことがたくさんあります…
  • 産総研では 1ヶ月程度のインターン・プログラム も存在します. 給料は出ないです. お試しで何かしたいのであれば, 検討してみても良いかもしれません.

応募方法

okumura.k [at] aist.go.jp に CV を添付してメールをください.

(ケンブリッジのメールアドレスも反応します. 恐らくその方がレスポンス早いです)

Q&A

  • 大学の修論や博士論文の一部にしてもいいですか? — 問題ありません. ただし指導教員と事前に相談してください.
  • 具体的な目標は? — トップカンファレンスに論文をサブミットすることを目指します. 結果がどうあれキャリアを作ってくれます.

参考